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こころん

旧 りんごの小部屋

それでも

今、絶望的に辛く厳しい状況にある人がこう思う。

「それでも」将来は良くなるんじゃないか、

現世では無理でも来世で救われるんじゃないか。

実はそんな可能性など微塵もないと分かっていても

来世や神様なんて存在しないことも薄々知っていても

そう祈らずには苦しいこの現世を生きてゆけない。

宗教の多くはそんな感じの祈りが出発点なんだろう。

かつての僕はそれを「馬鹿馬鹿しい」と断じていたけれど、

もちろん来世や神様なんて微塵も信じていないけれど、

そういう人間の「祈り」はあってよいものなんだと

病に倒れてから思うようになりました。

 

絶望してうな垂れてしまう所で「それでも」と祈り顔を上げる。

大抵はその「それでも」は裏切られて更に打ちのめされる。

でも「それでも」こそが人の生きる原動力なのだもの。

そして原動力の由来は何でもいい。

神様でも家族や同胞の存在でも何ら根拠のない祈りでも。

とにかく「それでも」と一歩踏み出す力。

 

失わないでいたいです。