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こころん

旧 りんごの小部屋

「原発から飛散した放射性物質は東電の所有物ではない。従って東電は除染に責任を持たない」

日記
福島政幸裁判長やってくれたな・・・。

酷い屁理屈。
防戦する東電が言うのはまだ分るが
裁判所がそれを採用してどうするんだ。

民法の教科書的にはこうです。

自分の庭に誰かの丸太が転がっている。
庭の土地所有権が侵害されてるので
物権的請求権に基づいて丸太の除去を請求できる。
もし丸太が土地に根付いて付合してしまったら
もはや土地の一部なので木の抜去は請求できない。

さてこの丸太が誰の所有かわからないが
丸太を「投げ入れた者」は分っているとする。
土地所有権を侵害しているのは誰かといえば
当然「投げ入れた者」ですよね。
侵害者に対して物権的請求権を行使するのは当然。

では東電に責任なしというこの判決(決定)は
いったい何を言っているのか。

つまり東電は「投げ入れた者」でないという判断が
その背景にあるということです。

そこで東電の与り知らぬところで
「誰かに」投げ込まれてしまったとする。
それでも丸太が東電が管理する所有物だったら
その除去を東電に請求し得るかもしれない。
物権的請求権は侵害者の故意過失は問わないから。
しかし「東電の所有物ですらない」と主張することで
二段構えで東電は責任を回避できるのです。

なんという戦術。

放射性物質の所有者が誰かという議論は論点を暈す。

1.そもそも東電放射性物質の管理主体性があるか、
2.主体性があってもその拡散に過失があるか不可抗力か、
それが今後打ち続くだろう裁判のポイントになるでしょう。

1.については原発の管理者として当然と思うけど
東電は「自分も被害者だ」と言わんばかりですからね。